感覚で買うのをやめたら、勝率が見えてきた ― クロコ&チャッピー投資日誌、ここまでの軌跡

副業・投資

「ルールで待つ」と決めた日から始めた記録

投資を始めて、最初にぶつかったのは「勝てない」ことではありませんでした。自分が、なぜ買ったのか・なぜ負けたのかを説明できないことでした。

上がっている銘柄に飛びつき、下がると怖くなって投げる。たまたま勝っても再現できない。これでは上達のしようがない。

そこで作ったのが、この投資日誌です。コンセプトはひとつ。

感覚で買わない。ルールで待ち、記録で上達する。

売買を推奨するためのものではありません。毎日の判断を残し、自分のルールに沿えていたかを後から確認し、改善点を見える化する。それだけのための、地味な記録ノートです。


相棒は2人の「先生」

判断がブレないように、役割を2人のキャラクターに分けました。

  • クロコ先生 = チャートと地合いとタイミング担当。ローソク足、5・25・75日線、出来高の質、一目均衡表、SOX、為替を見る。
  • チャッピー先生 = 需給とリスク管理担当。信用残、貸借倍率、回転日数、決算日、そして損切り設定を見る。

「買いたい」と思ったとき、この2人の判定(○△×)が揃わなければゲートは開きません。クロコ先生が「チャートはいい」と言っても、チャッピー先生が「需給が弱い」と言えば見送り。逆もまた然り。

監視しているのは5銘柄に絞っています。

コード銘柄テーマ
3778さくらインターネットDC設備(器)
8306三菱UFJ金融
6954ファナック機械/AI
6526ソシオネクスト半導体(頭脳・温度計)
6501日立総合/出遅れ

ここまでの成績表

正直に全部出します。これがダッシュボードの現在地です。

  • 完了トレード:5回
  • 勝ち(利確):3回 / 負け(損切り):2回
  • 勝率:60%
  • 実現損益:+10,750円
  • 見送り正解:3回 / 機会損失:0回
  • 見送り正解率:100%
  • ルール違反:1件
  • 現在の保有:0(ノーポジ)

金額だけ見れば、缶コーヒー何本分かの利益です。でも、この日誌で本当に効いている数字は損益ではありません。見送り正解率100%のほうです。「買わなかったこと」が3回とも正解だった。ここに、感覚売買だった頃の自分との差が全部詰まっています。


勝ちトレードが教えてくれたこと

UFJの押し目 ― 「得意パターン」を見つけた

一番手応えがあったのは、三菱UFJの押し目買いでした。

1回目は3,015円で拾って3,100円手前で規律的に利確、+8,500円。これが「初めてプロセス通りに勝てた」一勝でした。2回目は金利上昇という追い風を確認したうえで押し目に再エントリーし、+10,600円

大事なのは金額より、同じパターンで2回勝てたこと。再現性のある「得意技」が1つ見つかった。これは大きい。

587A ― 温度計は温度計として使う

半導体指数(SOX)が+6.42%で号砲を上げた日、温度計がわりのETF(587A)を指値で+1,250円利確。これはスイングとは別建てのマクロ・デイトレと位置づけ、線を引いて運用しました。「全部を同じ土俵で戦わない」という整理ができた一件です。


負けトレードのほうが、ずっと多くを教えてくれた

ソシオネクスト ― 飛びつきは、損を小さくできた

打診で入った直後に崩れ、ルール通り損切りして-3,600円。エントリーは正直、飛びつき気味でした。反省点はある。でも損を小さく抑えられたこと自体は、ルールが機能した証拠でもありました。

カバー ― たった1件のルール違反

そして、この5トレードで唯一のルール違反がこれです。

カバー(5253)。中東リスクで地合いが悪化し、ザラ場で損切り水準を割れて-6,000円。一番の負けでした。

問題は損失額ではありません。この銘柄は、そもそも「大型株中心」という自分の方針から外れていたこと。需給も最悪。買うべきではない銘柄を、買ってしまった。

ここから生まれた教訓が、いまでも一番刺さっています。

方針を外さない。

ルールは、守れているうちは空気のように当たり前に感じる。破ったときに初めて、なぜそのルールがあったのかを思い知らされます。


「買わなかった」記録こそ、この日誌の主役

見送り記録には、買わなかった判断が並んでいます。そして3回が「見送り正解」と確定しました。

  • 号砲の日のソシオ(6/19):+14%まで急騰したのに安値引け。典型的な「寄り天」。飛びついていたら高値づかみでした。
  • 全面高の6/4:地合いの上げに乗って急騰した銘柄に手を出さず。その後しっかり調整。「地合いの上げと個別の強さを混同しない」を実践できた。
  • 寄り天failureの6/12:寄りで急騰してそのまま失速。寄り買いなら1日で-5.4%相当。回避。

この「号砲の日の寄り天が一番危ない」という気づきが、いまや自分の口癖になっています。

そして現在「判定中」なのが、過熱しているさくらインターネット(RSI85、雲3236で上ヒゲ拒否)と、ブレイク達成直後のファナック。どちらもチャートは魅力的です。でも今の値段では買わない。なぜなら——

良い銘柄 ≠ 今買える銘柄。

さくらは三位一体の本命。でもRSI85で追えば、リスクリワードは0.26。これを押し目(75日線3,015)まで待てれば、同じ銘柄でRRが約7倍に改善する。同じ銘柄でも、入る場所で勝負はほぼ決まっているんだと、数字が教えてくれました。


この数週間で固まった「口癖」たち

記録を続けるうちに、自然と言葉になって残ったルールがあります。

  • 良い銘柄 ≠ 今買える銘柄
  • 号砲の日の寄り天が一番危ない
  • 地合いの上げと、個別の強さを混同しない
  • 急落は3日待て(底は当てるものではなく、相場が見せてくるもの)
  • 休むも相場
  • 方針を外さない

どれも、本やネットで百回読んだ言葉です。でも、自分の損益と紐づいた瞬間に、初めて自分の言葉になった。記録の力はここにあると思っています。


現在地 ― ノーポジで、押し目を待つ

いまはノーポジション。焦って枠を埋める必要はありません。

クロコ&チャッピーの両先生が見ているのは、

  • ファナック:ブレイク達成済み。本玉は5日線7,588〜25日線7,632の押し目で。
  • ソシオネクスト:再昇格4条件のうち①(2,600維持)達成。②MACDゴールデンクロスと③2,825突破を待つ。
  • さくら:過熱の極み。3,015の押し目まで、ただ待つ。

「待つ」ことを記録できるようになったのが、たぶん一番の成長です。買わない日も、ちゃんと1行残す。機会損失を測れるから、見送りに自信が持てる。

缶コーヒー数本分の利益はまだ小さい。でも、説明できる勝ちと、説明できる負けと、説明できる見送りが手元に貯まり始めました。再現性は、ここから育てていきます。

また区切りがついたら、次の成績表を綴りに来ます。

せっかくAIを活用するので勝ちも負けも記録させて成長するAIにしてみたいですよね。


※本記事は投資助言ではありません。記録と振り返りの個人的なログであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で。

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